伊豆七島と聞いて皆さんは、どこの都道府県を思い浮かべますか?
伊豆七島と聞くと、多くの人が「伊豆」という言葉から静岡県を思い浮かべるかもしれません。伊豆七島は、東京から南に少し離れた太平洋の中に浮かんでいる島々です。しかし伊豆半島の近くにあるこれらの島々は、実は東京都に属しています。なぜ「伊豆」という名前なのに東京都なのでしょうか?
伊豆七島が東京都なのは「江戸時代からの名残り」
江戸時代(約400年前)、日本は「江戸幕府」という強い政府によって統治されていました。江戸幕府の「江戸」というのは、今の「東京」のことです。伊豆七島は、この江戸幕府が直接管理していました。幕府は、伊豆七島が重要な場所だと考えていたため、江戸から遠くても管理しやすいように、江戸に近い地域として扱っていました。
明治時代に「東京府」に
江戸時代が終わり明治時代になると、日本全国が「府」や「県」に再編されました。この際、伊豆七島は東京府に含まれることとなり、その後東京府が東京都に変わった現在でも、そのまま東京都に属しています。
昨今では、「伊豆諸島」から「東京諸島」に変えようとする動きも出てきておりますが、島民たちの希望にもよって、現在も「伊豆七島」とされております。
伊豆半島の南に連なる伊豆七島はエメラルドグリーンの海と火山の大地が織り成すダイナミックな景観で旅人を魅了します。今回は2025年に注目が集まるマリンアクティビティと島グルメを軸に、初心者でも楽しめる最新の島旅プランを提案します。
東京竹芝桟橋からの客船で夜明けの絶景を見るのがおすすめ!

東京竹芝桟橋を出港した東海汽船の大型客船は、夜間航行で早朝には大島へ到着。船上から眺める夜明けの富士山と伊豆諸島のシルエットは、まるで空と海の境界が溶け合う巨大なキャンバスです。
到着後すぐに体験できるビギナーダイブでは、岩場を彩るイソバナや回遊するメジナの群れが迎えてくれます。水温は年間を通じて比較的高めで、厚手のウェットスーツがあれば春秋でも快適に潜れる点も魅力です。 伊豆七島の魅力は海だけにとどまりません。
噴煙を上げる三原山の火口周遊路、夕陽に染まる白砂の羽伏浦海岸、新島のモヤイ像など、島ごとに全く異なる顔を持っています。
伊豆諸島の魅力を感じる大島・神津島・三宅島の観光スポット
伊豆大島の火口一周トレッキング

伊豆大島の三原山山頂口から火口を一周するトレッキングルートは、溶岩台地の黒と空の青がコントラストを描く唯一無二の絶景です。往復約90分、初心者でも歩きやすい舗装路が整備されており、山頂からは太平洋を挟んだ富士山の稜線も望めます。
神津島の白砂ビーチと透き通る遠浅の海
神津島の前浜海岸は、白砂を抱く弧を描くビーチと透き通る遠浅の海が特徴。シュノーケリングでカラフルなソラスズメダイを追えば、まるで水族館の水槽を泳いでいるかのような没入感を味わえます。
ビーチ南端の展望台からは、夕焼けに染まる天上山のシルエットが水平線へ沈み、写真映え間違いなしです。
三宅島で見る天然記念物アカコッコなどのバードウォッチング

三宅島の鳥類観察路では、国の天然記念物アカコッコをはじめとする固有種との出会いが期待できます。
朝霧に包まれた森で聴く鳥のさえずりは、都市では得難いヒーリング体験です。環境省のガイドウォークに参加すると、噴火による植生回復のプロセスを学びながら歩ける点も教育的価値が高いと感じました。
島を味わい尽くす伊豆諸島のグルメガイド
伊豆大島の「べっこう寿司」

地元で獲れた白身魚を唐辛子醤油ダレに漬け込んだ郷土料理。ツンとくる辛味と酢飯の甘味が絶妙で、ダイビング後のエネルギーチャージに最適です。大島町港周辺の寿司店ではランチに手頃な価格で提供され、漬けダレの違いを食べ比べる楽しみもあります。
強い香りの「くさや」も炭火で炙ればうま味たっぷり
新島名物の「くさや」は強い香りで知られますが、炭火で軽く炙ると旨味が際立ち、ビールとの相性は抜群。近年は匂いを抑えた「ソフトくさや」も開発され、女性やファミリーにも人気が広がっています。おみやげ用真空パックは持ち帰りにも便利です。
神津島名産の旬の赤いかは肉厚で甘みがたまらない
神津島の港近くの食堂「赤イカ亭」では、旬の赤イカを使った刺身や天ぷらが名物。肉厚で甘みの強い赤イカは、地元漁師も太鼓判を押す絶品で、ランチタイムには行列ができるほど。刺身は透き通った身が海の透明度を連想させ、味覚と視覚を同時に満たしてくれます。
伊豆諸島を身体で感じる!アクティビティ体験プログラム
式根島の「松が下雅湯」はシュノーケリング初心者におすすめ

シュノーケリング初心者におすすめなのが式根島の「松が下雅湯」。海中温泉で体を温めた後、そのままフィンを履いてエントリーすると、水温差で湧き上がる白い湯けむりが幻想的な水中景観を生み出します。温泉と海を一度に楽しめる贅沢は他では得難い体験です。
御蔵島ではイルカと出会えるドルフィンスイムを

ドルフィンスイムの聖地として知られる御蔵島では、5月から10月にかけてミナミハンドウイルカと高確率で遭遇できます。ライセンス不要のスキンダイビングで参加可能な半日ツアーが充実しており、インストラクターがイルカとの適切な距離を保つ方法を指導してくれるので安心です。
新島の羽伏浦海岸でビギナーから上級者まで楽しめるサーフィン体験
新島の羽伏浦海岸は、全長6kmに及ぶ弧を描くビーチでサーファーから絶大な支持を得ています。早朝のオフショア風は面ツルの理想的な波質を生み、上級者はもちろん、ロングボーダーやビギナー向けのスクールも開講。ボードを抱えて白砂を歩く姿は、まさに“映える”島旅の象徴です。
伊豆諸島へのアクセス・基本情報
東京・竹芝桟橋から伊豆大島までは高速ジェット船で最短1時間45分。夜行大型客船を利用すれば寝ている間に到着し、旅費も抑えられます。神津島・式根島へは大島経由または横浜大さん橋発着の夏季限定便も便利です。
路は調布飛行場から大島・新島・神津島へ1日3~4便。所要時間は約35分で、島旅が日帰りも視野に入る手軽さが魅力。荷物制限があるため、ダイビング器材を持参する場合は事前に宅配便を利用するとストレスフリーです。
島内交通はレンタカーとレンタルバイクが主流。夏季ハイシーズンは在庫が不足しやすいので、事前予約が鉄則。各島の観光協会サイトではオンライン予約を導入し、英語対応も進んでいます。
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モデルコース
1日目:竹芝桟橋22:00発→〈船中泊〉
2日目:大島05:00着―三原山トレッキング―べっこう寿司ランチ―裏砂漠サンセット—大島泊
3日目:高速船で御蔵島へ―ドルフィンスイムツアー―昼食:島寿司―午後便で神津島へ—前浜ビーチ散策—神津島泊
4日目:羽伏浦海岸サーフレッスン(新島)―くさや体験工房―式根島松が下雅湯で海中温泉―夜行船で東京へ
各スポット間の移動時間は高速船で約45〜90分。乗り継ぎ待ち時間を活用し、港近くの島グルメを楽しむことで時間のロスを最小限に抑えられます。
まとめ
- 東京から最短1時間45分、高速船と飛行機で気軽にアクセス
- 三原山トレッキングや裏砂漠など、火山が生むダイナミックな絶景
- 透明度抜群の海でダイビング・イルカウォッチングを満喫
- べっこう寿司、くさや、赤イカなど島グルメが充実
- SNS映え必至の泊海水浴場、裏砂漠、巨樹の森でフォトジェニック旅
- 季節ごとの祭りやイベントでリピーターも飽きない
- モデルコースを活用すれば複数島めぐりも効率的