雄大な自然と海の恵みが生んだ「利尻昆布ラーメン」
北海道の最北端に浮かぶ利尻島は、雄大な自然と海の恵みが魅力の離島です。旅行会社勤務時代から何度も訪れてきた筆者も、毎回「また行きたい」と思わせてくれる特別な場所。
それは、島のシンボル・利尻山の絶景や、澄み切った海、そして地元の人々の温かさだけでなく、「利尻昆布ラーメン」という唯一無二のグルメ体験があるからです。

利尻島のラーメンは、全国のラーメン好きがわざわざ足を運ぶほどの人気。島の特産である高級昆布を贅沢に使ったスープは、他では味わえない深い旨味と香りが特徴です。
観光とグルメの両方を楽しみたい方にぴったりの利尻島。この記事では、実際に現地を巡った体験をもとに、利尻昆布ラーメンの魅力と、島の絶景スポット、旅の楽しみ方を詳しくご紹介します。
現地体験・おすすめスポット
北海道・利尻島は、利尻山(利尻富士)の雄大な姿と、澄み切った海、手つかずの自然が魅力の離島です。島に到着すると、まず目に飛び込んでくるのが標高1,721mの利尻山。その美しいシルエットは、島のどこからでも望むことができ、写真好きや登山ファンにとってはたまらない絶景スポットです。

島内には、姫沼やオタトマリ沼などの湖が点在し、晴れた日には湖面に逆さ利尻富士が映り込む幻想的な光景が広がります。また、仙法志御崎公園では、野生のアザラシを間近に観察できるほか、利尻昆布の干場や、地元漁師の作業風景も見学可能。自然と人の営みが調和した利尻島ならではの体験です。
さらに、サイクリングやトレッキングコースも充実しており、島を一周する「利尻一周道路」は自転車旅にも最適。途中で立ち寄る展望台や、地元の人が集う小さなカフェでひと休みするのもおすすめです。利尻島の自然と人の温かさを、五感で感じることができるでしょう。
利尻昆布ラーメンのおすすめ店
北海道・利尻島を訪れたら、絶対に外せないグルメが利尻昆布ラーメンです。全国的にも有名な高級昆布「利尻昆布」を贅沢に使ったこのラーメンは、あっさりとしながらも深い旨味が特徴で、ラーメン通ならずとも一度は味わいたい逸品です。
利尻昆布ラーメンの特徴
スープのベースには、利尻島の海で育った肉厚の利尻昆布をたっぷり使用。昆布の出汁がしっかり効いていて、透明感のあるスープは雑味がなく、口に含むと上品な甘みとコクが広がります。
麺は北海道らしい中太の縮れ麺が主流で、スープとの相性も抜群。トッピングには、地元産のチャーシューやメンマ、時には島の海産物が添えられることもあり、シンプルながらも素材の良さを引き立てています。
1. 利尻らーめん味楽 本店
住所:北海道利尻郡利尻町沓形字本町67
食べログ:https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010906/1007519/
公式サイト:https://hirmiraku.com/
2. さとう食堂
住所:北海道利尻郡利尻富士町鴛泊字港町
食べログ:https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010906/1007529/
紹介ページ:https://www.rishiri-plus.jp/shima-shop/satou-shokudou/
3. 利尻漁協の『利尻昆布ラーメン』
住所:北海道利尻郡利尻町(詳細は漁協HP参照)
紹介ページ:https://rishiri-gyokyo.or.jp/r-ramen/
※各店舗の営業情報や詳細は、公式サイトや食べログページでご確認ください。
アクティビティ・体験プログラム
利尻島では、自然を満喫できるアクティビティや体験プログラムも豊富です。登山好きには利尻山(利尻富士)登頂が人気で、夏には多くの登山客が山頂を目指します。標高1,721mの山頂からは、晴れた日にはサハリンまで望める絶景が広がります。登山が難しい方でも、姫沼やオタトマリ沼の散策コースは気軽に自然を楽しめるのでおすすめです。

また、サイクリングで島を一周するのも利尻島ならではの体験。レンタサイクルを利用して、海沿いの道や小さな集落をのんびり巡ることができます。途中、昆布干しの風景や地元の人々の暮らしに触れることもでき、旅の思い出がより深まります。
さらに、昆布漁や昆布加工の体験プログラムも用意されています。地元の漁師さんの指導のもと、実際に昆布を採ったり、乾燥や加工の工程を見学したりできる貴重な機会です。利尻昆布の奥深さや、島の人々の暮らしを体感できるため、グルメ旅とあわせて参加してみてはいかがでしょうか。
歴史・文化・名勝
利尻島は、ただの絶景やグルメだけでなく、独自の歴史や文化も色濃く残る島です。かつては北前船の寄港地として栄え、昆布漁やニシン漁の歴史が今も息づいています。島内には、利尻山神社や北見神社など、地元の人々に親しまれてきた神社が点在し、旅の安全や豊漁を祈願する風習が今も続いています。
また、利尻島にはアイヌ文化の影響も残っており、アイヌ語由来の地名や伝承が各地に見られます。特に「リイ・シリ(高い島)」というアイヌ語が島名の由来となっており、島の歴史を感じさせてくれます。郷土資料館や昆布加工場の見学を通じて、利尻の人々がどのように自然と共存し、昆布文化を発展させてきたのかを学ぶことができます。
さらに、島の名勝として有名なのが「ペシ岬」や「仙法志御崎公園」。ペシ岬からは、利尻山を背景に広がるオホーツク海の絶景を一望でき、夕暮れ時には幻想的な景色が広がります。仙法志御崎公園では、アザラシや海鳥などの野生動物に出会えることも。歴史と自然、文化が融合した利尻島は、知れば知るほど奥深い魅力にあふれています。
8月~9月の利尻島で有名なイベント2選
1. 利尻昆布収穫祭(9月上旬)
利尻島の秋を代表する一大イベント。島の特産である利尻昆布の収穫を祝う祭りで、昆布漁の見学や昆布加工体験、地元グルメの屋台が並びます。
観光客も昆布干しや加工の実演に参加でき、島の人々とふれあいながら利尻昆布の奥深さを体感できます。新鮮な昆布や昆布を使った特産品の販売もあり、毎年多くの来場者で賑わいます。

2. 利尻島サイクリングイベント(8月下旬~9月)
利尻一周道路を舞台にしたサイクリングイベントで、島の絶景と自然を満喫できる人気企画です。参加者はレンタサイクルや自前の自転車で、海沿いの道や小さな集落を巡りながら島を一周します。
地元ガイドによる案内や、途中の休憩ポイントで地元グルメを味わえる特典もあり、観光とアクティビティを同時に楽しめます。
まとめ
- 利尻島は自然・グルメ・体験・歴史が揃う離島
- 利尻昆布ラーメンは必食!人気店で食べ比べもおすすめ
- 8~9月は「利尻昆布収穫祭」と「サイクリングイベント」が特に人気
- サイクリングや登山、昆布加工体験などアクティビティも多彩
- アクセスは稚内港からフェリー・高速船が便利