
冬の石垣島ってどうなの?やっぱり海に入れないとつまらないかな?

それがね、冬の石垣島は「日本一早いお花見」ができるんだよ!それに、空気が澄んでるから世界トップレベルの星空も最高に綺麗に見えるの。暑すぎないから、離島めぐりやグルメを楽しむにはベストシーズンなんだって。
八重山諸島の玄関口、沖縄県・石垣島。
リゾートのイメージが強い石垣島ですが、冬(12月〜2月)は平均気温が約20℃前後と、本土の春や初夏のような過ごしやすい気候になります。「寒さから逃れたい」「花粉のない場所に行きたい」という方にとって、冬の石垣島はまさに天国。
海泳ぎだけではない、冬だからこそ楽しめる石垣島の魅力、文化体験、そして絶品グルメ。旅慣れた大人が選ぶ、冬の石垣島の過ごし方をご紹介します。
この記事で分かること
- 1月・2月限定:日本一早い桜「カンヒザクラ」のお花見スポット
- 日本初!「星空保護区」で見る冬の天の川と南十字星
- 雨の日もOK!「みんさー織り」など伝統工芸体験
- 冬こそ食べたい!石垣牛の熱々グルメと八重山そば
- フェリーで15分!竹富島へのショートトリップ
- 2泊3日:冬の石垣島満喫モデルコース
一足早い「春」を感じに、南の島へ出かけましょう。
※ご注意※
情報は記事執筆時点のものです。訪問前には必ず最新情報をご確認ください。
Chapter 1:一足早い春の訪れ。「日本一早いお花見」
本土では雪が降ることもある1月下旬から2月にかけて、石垣島では鮮やかな濃いピンク色の桜「カンヒザクラ(寒緋桜)」が見頃を迎えます。これが「日本一早いお花見」です。

おすすめお花見スポット:バンナ公園
市街地から車で約15分の「バンナ公園」は、標高230mのバンナ岳にある広大な自然公園です。「カンヒザクラの自生地」としても知られ、散策路を歩きながら南国の桜を楽しむことができます。ソメイヨシノのようにハラハラと散るのではなく、釣り鐘状の花がボトッと落ちるのも特徴的です。
冬の絶景:川平湾(かびらわん)
石垣島観光で外せない「川平湾」。冬は北風の影響を受けやすいですが、晴れた日の海の青さは格別です。遊泳禁止ですが、グラスボートに乗れば、冬でもクリアな海中でサンゴや熱帯魚を観察できます。冬の海風は少し冷たいので、羽織るものを持って行くのが正解です。
Chapter 2:世界が認めた夜空。「星空保護区」での天体観測
石垣島を含む西表石垣国立公園は、日本で初めて国際ダークスカイ協会(IDA)による「星空保護区」に認定されました。つまり、世界トップレベルの美しい星空が見られる場所として認められているのです。

冬の星空が美しい理由
夏に比べて大気中の水蒸気が少なく空気が澄んでいる冬は、星の輝きが一層増して見えます。冬のダイヤモンドやオリオン座はもちろん、12月下旬から6月頃にかけては、南の空低い位置に憧れの「南十字星」が見られるチャンスもあります。
「石垣島天文台」の天体観測会(要予約)や、ガイド付きの「星空ナイトツアー」に参加して、リクライニングチェアに寝転びながら宇宙の神秘に浸る体験は、忘れられない思い出になるでしょう。
Chapter 3:雨の日も楽しい!島の伝統文化体験
冬の石垣島は曇りや雨の日も多いですが、そんな時こそ島の伝統工芸に触れるチャンスです。室内で没頭できる体験は、大人旅の満足度を高めてくれます。
永遠の愛を誓う「みんさー織り」体験
八重山地方の伝統的な織物「八重山みんさー織」。五つと四つの絣(かすり)模様には「いつ(五つ)の世(四つ)までも末永く」というロマンチックな意味が込められています。
「みんさー工芸館」などでは、コースターやタペストリーの手織り体験が可能です。カタン、コトンと機織りの音を聞きながら、自分だけの作品を作る時間は、日常を忘れる没入感があります。
守り神「シーサー」作り体験
沖縄の家の屋根や門柱に鎮座する魔除けの獅子、シーサー。島内の工房では、粘土からシーサーを作る体験や、素焼きのシーサーへの絵付け体験ができます。厳つい顔、笑った顔、ユーモラスな顔など、作り手の個性がそのまま表れるのが面白いところ。旅の守り神として、家に連れて帰りましょう。
Chapter 4:冬こそ美味しい!石垣牛と島グルメ
旅の楽しみといえば食事。冬の石垣島では、冷えた体を温める極上グルメが待っています。

🥩 石垣牛(いしがきぎゅう)
2000年の沖縄サミットで首脳晩餐会のメインディッシュにも選ばれた最高級ビーフ。甘みのある脂と濃厚な赤身の旨味が特徴です。定番の焼肉はもちろん、冬は熱々のしゃぶしゃぶやすき焼きでいただくのも絶品。人気店「炭火焼肉やまもと」や「石垣屋」は予約必須です。
🍜 八重山そば
沖縄そばとは違い、丸くて細い麺と、細切れにした豚肉がトッピングされているのが特徴。カツオや豚骨ベースの優しいスープは、朝食やランチ、お酒の後の〆にもぴったり。地元のスパイス「ピパーチ(島胡椒)」をふりかけて、香りの変化も楽しんでください。
Chapter 5:フェリーで15分!竹富島へショートトリップ
石垣島の離島ターミナルは、八重山諸島の各島へのハブ港です。中でも一番近く、便数も多い「竹富島(たけとみじま)」は、日帰り観光に最適です。
水牛車に揺られて集落散策
赤瓦の屋根、サンゴの石垣、白砂の道。重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている竹富島の集落は、これぞ沖縄の原風景です。名物の水牛車に揺られ、三線の音色と「安里屋ユンタ」の歌を聞きながら集落を巡れば、時間が止まったような感覚に包まれます。
冬は暑すぎず、風が心地よいので、レンタサイクルで島内を一周するのもおすすめです。
Chapter 6:【2泊3日】冬の石垣島・春待ちモデルコース
冬の石垣島をゆったり満喫するための、おすすめモデルコースをご提案します。
Day 1:到着とグルメ、そして星空
- 午後: 石垣空港到着。レンタカーでドライブへ。
- 夕方: 「玉取崎展望台」でハイビスカスと海を眺める。
- 夕食: 予約しておいた店で「石垣牛」の焼肉を堪能。
- 夜: 「星空ナイトツアー」に参加して天の川観賞。
Day 2:離島の原風景と伝統体験
- 午前: フェリーで「竹富島」へ。水牛車観光とコンドイ浜散策。
- ランチ: 島で八重山そばを食べる。
- 午後: 石垣島に戻り、「みんさー工芸館」で織物体験。
- 夕方: ユーグレナモールでお土産探し。
- 夜: 民謡居酒屋で島唄ライブを楽しむ。
Day 3:絶景と一足早い春
- 午前: 「川平湾」でグラスボート体験。→ 「バンナ公園」でカンヒザクラのお花見散策。
- ランチ: 海が見えるカフェでのんびり。
- 午後: 空港へ。「また来るね(ミオーラ)」の気持ちで出発。
旅の準備とQ&A – 冬の石垣島、ここが知りたい!
Q. 冬の気温と服装は?
A. 12月〜2月の平均気温は18℃〜21℃。日中は長袖Tシャツで過ごせますが、北風が強く吹く日は体感温度がグッと下がります。風を通さないウィンドブレーカーや薄手のダウンジャケット、ストールなどは必須です。足元はスニーカーが動きやすくておすすめ。
Q. レンタカーは必要?
A. 推奨します。路線バスもありますが、本数が限られています。時間を気にせず絶景スポットやカフェを巡るならレンタカーが圧倒的に便利です。ただし、竹富島へ行く際は、石垣島の港に車を置いてフェリーに乗ることになります。
Q. 海には入れますか?
A. 水着のみでの遊泳は寒くて厳しいです。ビーチも監視員がいません。しかし、ウェットスーツを着用するシュノーケリングやダイビングのツアーは一年中開催されています。マンタに会いたいならツアー参加が一番です。
まとめ:冬の石垣島は「五感で楽しむ」楽園
冬の石垣島には、真夏の強烈な日差しはありませんが、その分、心地よい風と静かな時間が流れています。
日本一早い桜のピンク、星空保護区の漆黒、そして変わらぬ海の青。さらに、温かい石垣牛や島人の優しさ。五感を満たす豊かな旅が、冬の石垣島には待っています。「何もしない贅沢」も「アクティブな体験」も、どちらも叶う冬の島へ、ぜひ出かけてみてください!

