青ヶ島は日本で最も到達が難しい島の一つです。八丈島からのヘリコプターは定員9名と非常に少なく、1ヶ月前の予約開始と同時に埋まります。また、船の就航率は50%〜60%程度です。宿の確保がない状態での渡航はできませんので、必ず「宿・交通手段」をセットで準備してください。
また、各運行状況や営業時間等は変更になる場合がございます。ご訪問前に必ず最新情報をご確認ください。
伊豆諸島の最南端に位置し、東京から約358km離れた場所に浮かぶ「青ヶ島」。世界でも類を見ない「二重カルデラ」の中に集落があるこの島は、アメリカの環境保護団体が選ぶ「死ぬまでに行きたい世界の絶景」として一躍有名になりました。
絶壁に囲まれ、港に船を着けることさえ困難なこの島には、手つかずの自然と、火山のエネルギーを利用した独自の文化が息づいています。今回は、八丈島からのアクセス術から、島内のおすすめスポット、そして伝説の焼酎まで、青ヶ島の魅力をご紹介します。

📍 秘境・青ヶ島探検しおり
- ⭐ 最難関のアクセス:ヘリコプターと連絡船の予約術
- ⭐ 唯一無二の絶景:丸山展望台から望む二重カルデラ
- ⭐ 火山の恵み:地熱サウナと「ひんぎゃ」の蒸し器体験
- ⭐ 幻のグルメ:特産焼酎「青酎」と島料理の魅力
- ⭐ 星降る島:空を埋め尽くす天然のプラネタリウム
1. 八丈島からのアクセス:運を味方につける旅
青ヶ島へ行くための出発点は、すべて「八丈島」です。直行便はありません。
● 東京愛らんどシャトル(ヘリコプター)
八丈島からわずか20分。就航率が非常に高く、青ヶ島上空から二重カルデラを俯瞰できるのが最大の魅力です。しかし、定員はわずか9名。1ヶ月前の午前9時に予約が開始されますが、数分で完売することも珍しくありません。
詳細はこちらから👉東京愛らんどシャトル公式サイト
● 連絡船「あおがしま丸」
八丈島から約2時間半〜3時間。料金はヘリの半額以下ですが、最大の問題は「就航率」です。青ヶ島の三宝港は絶壁に作られており、波が少しでも高いと接岸できず、欠航になります。欠航が数日続くことも日常茶飯事のため、旅程には十分な余裕が必要です。
2. 二重カルデラの深淵へ。島内観光スポット
● 大凸部(おおとんぶ)と丸山展望台
青ヶ島の最高地点「大凸部(標高423m)」。ここからの景色こそが、旅人が目指す「二重カルデラ」の全貌です。外輪山の縁に立ち、内側のカルデラ(丸山)を見下ろすと、火山の造形美に圧倒されます。
さらに内側の「丸山展望台」では、溶岩の流れた跡や、噴火の歴史を間近に感じることができます。

● 青ヶ島ふれあいサウナと「ひんぎゃ」
島の内側(池之沢地区)には、火山の地熱が噴き出す「ひんぎゃ(火の際)」と呼ばれる場所が点在しています。
この地熱を利用した「青ヶ島ふれあいサウナ」は、天然の蒸気による極上の癒やしスポット。一度入ると体の芯からポカポカになり、肌もスベスベになると評判です。

3. 幻の焼酎と「ひんぎゃ」の蒸し料理
● 伝説の芋焼酎「青酎(あおちゅう)」
焼酎好きなら一度は耳にしたことがあるであろう「青酎」。島内の各家庭で異なるレシピで作られていた「自家製酒」がルーツです。
非常に個性的で力強い香りと、まろやかな甘みが特徴。生産量が少なく、本土では高値で取引されることも多いこのお酒を、島の居酒屋で「島料理」とともに味わう時間は、まさに秘境旅の醍醐味です。
💡青ヶ島には現在、夜に営業している居酒屋が1軒のみ存在します。
• 店名:居酒屋 一人(読み方:とり)
• 特徴: 島唯一の居酒屋。民宿「あおがしま屋」のすぐ隣にあります。
非常に希少で度数が高い(60度!)初垂れ(はなたれ)など、
島外ではまず見かけない「青酎」が揃っています。
● 地熱蒸し器体験
ふれあいサウナの近くには、誰でも利用できる「地熱蒸し器」があります。
民宿で用意してもらった卵、じゃがいも、くさや、鶏肉などをカゴに入れ、ひんぎゃの蒸気で蒸し上げます。素材の旨みが凝縮され、特に島で採れたサツマイモの甘さは格別です。

4. 夜の贅沢。日本一の星空を見上げる
青ヶ島には街灯がほとんどなく、周囲を数千kmの海に囲まれています。そのため、夜になると空は信じられないほどの星で埋め尽くされます。
おすすめのスポットは「ジョウマン(尾山展望公園)」。寝転がって夜空を見上げれば、天の川がくっきりと見え、まるで宇宙に浮かんでいるような感覚に陥ります。この星空を見るためだけに、不便な旅を選ぶ価値があります。

青ヶ島旅の心得(重要事項)
- 宿の予約は必須: 野営(キャンプ)は禁止されています。必ず事前に民宿の予約を済ませてください。
- 売店は一箇所: 島内の商店は「十一屋酒店」のみです。営業時間に注意し、必要なものは八丈島で揃えておくのが無難です。
- レンタカーを借りる: 集落とカルデラ内部は標高差があり、徒歩での移動はかなり過酷です。島内にはレンタカーが数台ありますので、早めの予約をお勧めします。
【あとがき】
青ヶ島への旅は「計画通りにいかないこと」を楽しむ旅でもあります。ヘリが取れなかったり、船が欠航したり。しかし、幾多の障壁を越えて島に降り立った瞬間、眼前に広がる二重カルデラの景色は、これまでの苦労を一瞬で忘れさせてくれます。2026年、日常をリセットしたいなら、この「世界の果て」のような島を目指してみませんか?
📍 伊豆諸島の魅力を再発見!
【伊豆大島】椿まつり完全ガイド|赤く染まる島と絶景の火山探検へ

