【島暮らし】大崎下島のレモン畑と島暮らしの魅力(広島県・大崎下島)

アクティビティ

レモン畑が広がる風景と島の自然

瀬戸内海に浮かぶ大崎下島(おおさきしもじま)は、斜面に広がるレモン畑が特徴的な景観を作り出しています。段々畑には太陽の光を浴びた黄色い実が鈴なりになり、潮風が運ぶ爽やかな香りが島全体を包みます。特に11月から2月にかけての収穫期には、黄金色に輝く畑がフォトジェニックな風景を演出します。

島の東側に位置する大長地区では、農薬を使わない特別栽培レモンが栽培されています。皮まで安心して食べられるのが特徴で、地元ではレモンの皮を使ったお菓子やドリンクが人気です。畑の間を縫うように続く小道を歩くと、突然目の前が開けて瀬戸内の多島美が広がる瞬間があります。


2. 江戸時代の面影を残す御手洗地区の散策

港町として栄えた御手洗地区には、江戸時代から昭和初期の建物が今も残されています。白壁の商家や石畳の路地がタイムスリップしたような感覚を味わわせてくれます。特に注目したいのは、日本初の世界一周自転車旅行を達成した中村春吉の記念碑がある天満神社です。

地区のシンボルである千砂子波止では、120mに及ぶ石積みの防波堤が当時の技術力を物語ります。ここから眺める夕陽は格別で、赤く染まる海面に浮かぶ島影が水墨画のような美しさです。2017年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたことで、歴史的景観の保存活動がさらに進んでいます。


3. 潮風が育む島の味覚と名産品

島の特産品を味わうなら、レモンを使ったスイーツがおすすめです。地元産レモンの皮をシロップにしたかき氷や、白あんと組み合わせた和菓子は、酸味と甘みのバランスが絶妙です。漁師町ならではの海の幸も見逃せません。穴子めしや瀬戸内の小魚を使った郷土料理は、素材の味を活かした素朴な美味しさが特徴です。

特産品ショップでは、レモンの果汁を発酵させた檸檬酒や皮ごと食べられるドライレモンが人気です。みかん狩り体験ができる農園もあり、季節によってさまざまな柑橘類を収穫できます。レモン畑を見下ろすカフェでは、島産フルーツを使ったジェラートやシフォンケーキを楽しめます。


4. レモン畑を眺める宿泊施設と島時間

島の宿泊施設では、レモン畑を見渡せる露天風呂が人気です。潮風の香りと共に夕暮れ時の畑を眺めながら入浴する至福の時間は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。古民家を改装したゲストハウスでは、地元の方々との交流を通じて島の暮らしを体感できます。

2021年にオープンしたグランピング施設では、プライベートガーデン付きのテントに滞在できます。夜には満天の星空と共に、レモン畑から漂ってくるかすかな香りが旅の記憶に残ります。朝食には自家製レモンマーマレードが付き、島の朝を感じるひとときを提供しています。


5. 季節ごとに変わる島の表情

春にはレモンの花が咲き誇り、甘酸っぱい香りが島中に広がります。5月の連休頃には白い花びらが雪のように積もり、写真愛好家が全国から訪れます。夏は瀬戸内の青い海とレモンの緑がコントラストを作り出し、カヤック体験が人気です。

秋の収穫時期には畑が黄色に染まり、島民総出の収穫作業が行われます。冬にはレモン畑の木々に実がたわわになり、新年を祝うように門松にレモンが飾られる光景が見られます。季節ごとに表情を変える畑の風景は、何度訪れても新しい発見があります。


6. 島民の暮らしに触れる体験プログラム

レモン農家での収穫体験では、ハサミの入れ方から収穫後の選別までを学べます。収穫したレモンを使ったジャム作りワークショップも開催されており、自分だけの味を創り出せます。漁業体験では刺し網漁や養殖いかだの見学が可能で、獲れたての魚を調理する楽しみがあります。

古民家再生プロジェクトに参加できるプログラムもあり、伝統的な建築技術を学びながら島の歴史に触れられます。地元の方々との交流を通じて、レモン栽培にまつわる苦労話や島ならではの知恵を聞く貴重な機会です。


7. 写真家がおすすめする撮影スポット

レモン畑の全景を撮影するなら、島の南側にある展望台が最適です。早朝の薄明かりの中で広がる畑のパターンは、幾何学的な美しさを写し出します。御手洗地区の路地裏では、石垣とレモンの木が織りなすコントラストが印象的です。

夕暮れ時の千砂子波止では、防波堤のシルエットとオレンジ色の空がドラマチックな構図を作ります。夜間は光害が少ないため、レモン畑を前景にした星空撮影にも適しています。季節ごとに変わる被写体のバリエーションが、創作意欲を刺激します。


8. アクセス方法と旅の準備

広島市中心部から車で約1時間半、安芸灘大橋を渡って島へアクセスできます。電車とバスを利用する場合は広駅から路線バスに乗り換え、約2時間で到着します。

安芸灘大橋を現金で利用する方必見!安芸灘とびしま街道エリア内にある指定施設で合計1,000円以上購入した方は、帰りの安芸灘大橋の通行券と引き換え可能に!!

これまで、竹原港から高速船を利用する方法もありましたが、竹原~大崎上島~大崎下島の高速船航路は、2025年3月31日で運航休止となっています。

レンタサイクルを活用すれば、島内の細い路地も気軽に探索できます。ドライブの際は、レモン畑の中を抜ける農道の走行がおすすめです。観光案内所では、レモン畑マップや収穫カレンダーを入手できます。

とびしま街道レンタサイクルの詳細はこちら


9. まとめと位置情報

大崎下島の位置情報

大崎下島は、レモン畑の美しさと歴史ある町並みが調和した瀬戸内の宝石箱です。自然と人間の営みが作り出した風景は、訪れる人々に安らぎとインスピレーションを与えてくれます。島全体が開放的な博物館のような空間で、歩くたびに新しい発見があるでしょう。

・段々畑に広がるレモン園と瀬戸内の多島美

・江戸時代の面影を残す重要伝統的建造物群保存地区

・農薬不使用の特別栽培レモンを使ったグルメ

・レモン畑を望む宿泊施設でのんびり過ごす島時間

・季節ごとに変化する風景と撮影スポット

・地元住民との交流を通じた体験型観光

・車・船・バスを使ったアクセスのバリエーション

タイトルとURLをコピーしました