夏休み後半から9月初旬にかけて、今からでも間に合う離島の魅力的なお祭り・イベントをより詳しくご紹介します。旅の計画に役立つ最新情報を盛り込み、現地ならではの体験メリットや注意点もわかりやすくお伝えします。旅人の心をくすぐる、リアルな魅力をぜひ感じ取ってください。
【石垣島】南の島の星まつり2025
満天の星空を体験!星まつりならではの夜

8月23日から31日の期間、石垣市南ぬ浜緑地公園を中心に開催される「南の島の星まつり2025」は、全国の星好きや家族連れ、カップルが集まる夏の一大イベントです。メインの「夕涼みライブ&観望会」では音楽ライブに続き、八重山ならではの澄み切った空へ一斉にライトダウン。夜空には都会では出会えないほどの星が広がります。星空保護区にも認定される石垣島で、84もの星座を観測できる体験は貴重です。普段星に詳しくない方も、専門スタッフの解説や望遠鏡体験を通じて宇宙への興味が一気に深まります.
体験型イベントが充実!家族にもおすすめ
毎日開催される天体観望会や、観測施設の特別公開も見逃せません。石垣島天文台の大口径望遠鏡で土星や月を観察できたり、初心者でも楽しめるプラネタリウム上映会も実施されています。南国の夜に親子で並んで星を見上げる時間は、きっと思い出に残ります。開催会場近くには芝生の公園やベンチも多く、小さなお子さん連れや高齢の方でも安心してのんびり過ごせるのも魅力です.
アクセス・過ごし方のヒント
石垣島へは那覇から飛行機で約1時間、会場は新石垣空港から市内バスやタクシーでもアクセスが容易です。人気イベントのため各種ライブ・観望会は事前整理券や予約が必要な場合もあるため、公式情報の最新案内をしっかりチェックしておきましょう。イベント期間中はホテル予約が早期に埋まるため、早めの計画が安心です.
【悪石島】悪石島ボゼ祭り
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歴史と神秘に包まれた日本屈指の奇祭
8月20日前後に南西諸島・悪石島で催される「ボゼ祭り」は、国の重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産にも登録された特別なお盆行事です。仮面をつけた神「ボゼ」が登場し、赤土を塗った長い棒“ボゼマラ”で島民や観光客を追いかけ回します。この赤土が付くことで「厄落とし」や「五穀豊穣のご利益」があると古来伝わっています。大人も子どもも逃げ回りながら参加する体験型のお祭りは、日本でもここでしか味わえない独特な雰囲気です.
本物の「非日常」を味わう、離島ならではの体験
開催日にはフェリーで多くの見物客が訪れますが、悪石島はとても小さな離島のため宿泊施設が極端に限られています。祭り期間は島内の宿は全て休業し、キャンプ場かツアー船の船中泊が基本となります。悪石島への渡航は「フェリーとしま2」のみ。現地にはコンビニやレストランなどもありません。売店も港から徒歩30分ほどの距離に1軒のみ、さらに営業は昼と夕方数時間に限られています。まさに「何もない」環境に身を置き、本物の祭り文化や島の素朴な人情に触れられるのが、このボゼ祭りの魅力です.
旅人へのメリットと注意点
普段の生活や観光旅行では体験できない、圧倒的な非日常と原始的な祭りのエネルギーを味わえます。わざわざ苦労して渡った人だけが知ることができる祭礼の臨場感や、島民とのふれあいの温かさも格別です。ただし参加には事前の情報収集・装備準備が必須。必ず公式サイトや十島村役場の案内で最新のアクセス・ツアー状況を確認してください.
【海士町(隠岐諸島)】あまマーレ芸術祭&海士町大感謝祭
離島のアートとコミュニティに浸る11日間
8月23日から9月7日の期間中、島根県隠岐諸島・海士町の「あまマーレ」全館で開催される芸術イベント。8組以上のアーティストによる現代アートの展示や参加型ワークショップ、音楽ライブなどが連日行われ、訪れる人は島の文化や新しい出会いに触れることができます。会場は海を望む開放的なロケーションが魅力的で、滞在中に自然とアートが調和した島時間が存分に味わえます.
島ぐるみの大感謝祭で交流が深まる
8月30日には「海士町大感謝祭」も同時に開催。老若男女が集い、踊りや郷土芸能、島民によるおもてなしがまるごと体験できます。名物「キンニャモニャ踊り」では観光客も参加可能で、輪になって踊るうちに垣根がなくなり、心から打ち解け交流できる雰囲気が広がります。島民と観光客が一体となって楽しむ、温かくアットホームなお祭りです.
移動や島時間の楽しみ方
海士町へは本土からフェリーでアクセスできます。芸術祭や感謝祭には、普段なかなか味わえないアーティストトークや食イベントも充実しており、滞在型の旅行やワーケーションにも最適です。イベント会場近くに宿泊施設や飲食店もあるため、日帰りだけでなくゆっくり滞在して島の良さを満喫するのがおすすめです.
【奄美大島・喜界島】ひらとみ祭り
地域密着型の熱気あふれる夏祭り
8月31日(日)、大和村思勝港湾で開催される「ひらとみ祭り」は、地域青年団が主体の手作りイベントで、地元の人々と一体感を楽しめる夏の締めくくりです。朝から始まる「舟こぎ大会」では、地元の漁師や子どもたち、女性グループまで多くのチームが出場。白熱した競争は観戦しているだけでも盛り上がります。観光客も参加自由のコーナーがある場合もあり、思い切り盛り上がりたい方にもぴったりです.
グルメ、ステージ、夜の花火 地域の魅力が詰まった一日
祭り会場は地元飲食店や屋台も充実。奄美・喜界島の郷土料理や新鮮な魚介、特産野菜を味わえます。夕方からは地元伝統舞踊や音楽ライブもあり、普段触れられない島文化を身近に感じられます。夜には打ち上げ花火が空を彩り、島の夏を華やかに締めくくります。アットホームな雰囲気の中、旅先の出会いも期待できます.
アクセスと注意点
思勝港へは奄美空港・名瀬港から車やバスで1時間ほど。公共交通を使ってアクセスできるのがありがたいポイントです。ただし帰りの交通や宿泊先は事前にしっかりと手配しましょう。祭り当日は駐車場や送迎バスの運行もあるため、最新の現地情報を確認して訪れるのがおすすめです.
【沖縄本島&宮古諸島】海洋博美ら海夏休みスペシャル・夜の水族館
家族で楽しめる多彩なイベントが集合
7月1日から8月31日まで、沖縄本島・本部町の海洋博公園(美ら海水族館)では「海洋博美ら海夏休みスペシャル2025」が開催されています。謎解きクエスト、ヴァイオリニスト特別公演、フローズンフェアなど、大人も子どもも夢中になれる仕掛けが盛りだくさん。水族館の夜間特別開放やプロジェクションマッピングイベントもあり、いつもと違う幻想的な水中世界が体感できます.
参加体験イベントで夏の自由研究にも最適
水族館館内をめぐる謎解きクエストや、動物ガイドツアー、自由研究用のワークショップも毎日開催。小学生のお子さんには絶好の夏の学びの場でもあり、一日中たっぷり遊べます。家族連れやグループ旅行に最適で、お子さんの好奇心、「初めて」の感動体験を応援してくれる内容です。夕方以降の入館は混雑も緩和され、静かな夜のアクアリウムをじっくり楽しめます.
公園全体でリゾート気分を満喫
周辺にはビーチや南国植物園、芝生広場など屋外エリアも充実しており、一日を通してリゾート気分で過ごせます。館内や公園内にはレストランや売店も複数あり、沖縄ならではのソフトクリームやご当地グルメも満喫できます。美ら海水族館へは那覇空港からバスやレンタカーで約2時間。本島北部の観光を兼ねて旅行プランを立てるのがおすすめです.
まとめ
- 石垣島「南の島の星まつり」では、星に包まれる特別な夜を体験できる
- 悪石島「ボゼ祭り」は厳粛かつエネルギッシュな伝統行事。究極の非日常を味わえる
- 隠岐・海士町の「あまマーレ芸術祭&感謝祭」は島時間の中でアートと交流を満喫できる
- 奄美・喜界島の「ひらとみ祭り」は地元との一体感が魅力。グルメや花火も満喫
- 沖縄「海洋博美ら海スペシャル」は家族向けイベントが満載。夜の水族館が新鮮な感動を提供
旅のヒント・アクセス情報
- 離島イベントはフェリーや飛行機、LCCの早期予約が便利。ピーク時は予約争奪戦なので要注意
- 現地での交通や宿泊は事前のリサーチと余裕をもった手配がおすすめ
- 祭りによっては事前応募・抽選制の場合もあるので、公式観光協会サイトや役場発表の最新情報を確認
主な会場マップ検索
- 石垣市南ぬ浜緑地公園(南の島の星まつり)
- 悪石島小中学校・キャンプ場(ボゼ祭り)
- 菱浦港・あまマーレ(海士町芸術祭・感謝祭)
- 思勝港湾(ひらとみ祭り)
- 沖縄美ら海水族館・海洋博公園(美ら海イベント)
この夏の終わり、離島のお祭りでしか味わえない「一期一会」の瞬間。今ならまだ間に合います。いつもの夏とは一味違う特別な思い出作りに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。