「天空の城ラピュタ」の世界観――実は日本にも存在しています。映画の神秘的な廃墟や草に埋もれたレンガ遺構、そこには現実を忘れるようなロマンと冒険心があふれていました。友ヶ島や猿島を実際に訪れ、目の前に広がる「ジブリ的風景」の迫力に驚かされてきました。
廃墟遺構を巡りながら歩くと、映画の一場面に自分が入りこんだような没入感。SNS映え間違いなしの絶景でもあり、歴史探訪や冒険アクティビティにもぴったりです。今回は「ラピュタの聖地」を巡る島旅3選を紹介します。
友ヶ島|“ラピュタの遺構”完全ガイドと見逃せない映えポイント
友ヶ島は紀淡海峡に浮かぶ無人島群。ここにある「第3砲台跡」は、まさにラピュタの世界を再現したような廃墟として全国のフォトグラファーや冒険好きが憧れる場所。そのレンガ造りの遺構は森の中に静かに埋もれ、苔や蔦、木漏れ日が作り出す秘境感は圧倒的。館内は弾薬庫や地下通路まで自由に探検でき、光が差し込む空間はエモーショナルな写真の聖地。懐中電灯は必須アイテム!
また、島の北西端に立つ友ヶ島灯台は白く美しい映えスポットで、青空と海、灯台、廃墟が同居する独特の景観に癒されます。春から秋はハイキングやキャンプも盛ん。加太港からのアクセスも手軽で、旅気分を一気に高めてくれる無人島です。
主要な見どころは第3砲台跡や島を見渡せる灯台
■第3砲台跡: 友ヶ島の中でも、ラピュタの世界を感じれるのが、こちらの第3砲台跡です。保存状態が良く、迫力ある景観が楽しめます。自然に侵食されながらも残るレンガ造りの構造物は、訪れる人々に感動を与えます。
■第2砲台跡: 第3砲台跡ほど大きくはありませんが、こちらも見応えがあります。廃墟の中を歩きながら、歴史の一端を感じることができます。
■灯台: 友ヶ島のシンボルともいえる白い灯台は、写真スポットとしても人気です。晴れた日には、遠くの景色を一望でき、その美しさに息をのむことでしょう。
自然の美しさ: 友ヶ島は、美しい自然にも恵まれています。四季折々の風景が楽しめ、特に春には桜が咲き誇り、島全体がピンクに染まります。
ラピュタの風景!友ヶ島聖地巡礼はこちらの記事でも紹介
猿島|東京湾唯一の“ラピュタ島”軍事遺構探検&インスタ話題の廃墟ツアー
神奈川県横須賀沖に浮かぶ猿島は、都心から日帰りで行ける“リアルラピュタ”の聖地。明治期の軍事要塞遺構が森と苔に埋もれ、映画『天空の城ラピュタ』さながらの廃墟美が広がる島です。都市近郊で圧倒的な絶景と歴史ロマンを同時に味わえる猿島は“ラピュタの見どころ”が満載です。
猿島は、明治14年(1881年)に東京湾防衛の要塞として建設が始まり、赤レンガによる砲台跡や弾薬庫、兵舎が点在します。特筆すべきは全国でも稀なフランス積み(フランドル積み)のレンガ建築。苔むした壁や蔦に覆われたアーチ、トンネルが連なり、自然と人工遺構の融合がラピュタ的幻想を生み出します。
【おすすめ探検ルート&映えスポット】
1.切通し(要塞アプローチ)
猿島上陸後最初に現れる「切通し」は、高さ5m以上の岩肌とレンガ壁が両側に迫る迫力の通路。明治期、人力で掘削された切通しには深緑の草木やシダ、苔がびっしり生え、山の空と陽射しを遮るルートが“隠された城”の雰囲気。要塞群や弾薬庫、兵舎の廃墟が並ぶ様子はまさにラピュタの絵巻物。夏でも涼しく、散策のスタートに最適です。
2.レンガトンネル(軍事遺構の核心)
猿島屈指のフォトジェニックスポット。赤茶色のレンガが隙間なく積まれ、アーチ状を描く長いトンネルは実物大ラピュタ感MAX。内部はひんやりとした空気と薄暗さが神秘的で、弾薬搬送路や指令室の痕跡が残ります。フランス積みの複雑な組み方が見られ、イギリス積みとは違う歴史ロマン。出口ではまた小さなトンネルも連続し、ダンジョンのようなワクワク感があります!
3.弾薬庫・兵舎跡
島内各所に残る弾薬庫・兵舎跡は、苔むしたレンガ壁とツタ、シダに覆われた静かなフォトスポット。内壁や窓枠、アーチ口は当時の名残を色濃く残し、石壁との“異素材感”が独特の廃墟美を演出。兵舎の隣にはトイレ跡もあり、弾薬製造のため尿成分が使われた歴史まで感じさせます。
4.三叉路・愛のトンネル
SNS映えスポットNo.1。切通しやトンネルが三つの方向へ伸びる分岐点は、木漏れ日と苔むしたレンガが神秘的空間を作り出します。コスプレーヤーや映画ファンもよく撮影に訪れる「非現実的な世界」の入口。木々が台風で倒れた後も、未だSNSで人気の撮影地です。
5.オイモノ鼻広場&海絶景
砲台跡を抜けて島北端へ向かえば、「オイモノ鼻広場」へ。房総半島や東京スカイツリーに至るパノラマを一望でき、青空と青海のコントラストは“ラピュタ島”ならではの癒し。特に冬季は空気が澄み、遠望にも最適です。
SNS映え必至!全国“ラピュタ風スポット”で叶える非日常体験
ラピュタ気分が味わえるのは友ヶ島・猿島だけではありません。SNSで話題の“日本ラピュタ風スポット”は全国各地に点在。例えば熊本「ラピュタの道」は雲海に浮かぶ絶景がジブリファンの人気。長崎端島(軍艦島)、新潟佐渡金山、鹿児島曽木発電所、滋賀土倉鉱山、岡山犬島精錬所などは廃墟と自然が調和し、幻想的な世界観を体験できます。
写真映えやフォトコンテスト情報も公式観光サイトなどで随時チェックを。旅仲間やSNS友達に自慢できる“新たな聖地”を探しに行ってみましょう.
ラピュタ遺構の詳細と豆知識
- フランス積みのレンガは国内にほぼ例がなく、史跡・日本遺産に指定されるほど希少。
- 弾薬庫や兵舎にはトゲが少ないアーチ窓&入口が複数あり、軍事面でも先進的な工夫が。
- 廃墟探検の際は懐中電灯・防虫スプレー・歩きやすい靴と小さめのカメラがおすすめ。
- 現地ガイドツアーで遺構内部や管理エリアも解説付きで見学できる。
インスタ映え/撮影テク
- 朝一番の船で上陸すれば人が少なく、人なし廃墟写真が狙える。
- 晴天時は苔や草の緑が映えるため昼過ぎもおすすめ。
- トンネル内部で逆光を使えば“物語感”あるシルエット撮影も!
- コスプレや廃墟モデル撮影にも人気。
モデルコース・アクセス|初心者も安心の“ラピュタ聖地巡礼”完全プラン
【友ヶ島】
加太港発→第3砲台・燈台・海岸散策→帰港、加太グルメ&温泉宿泊
【猿島】
横須賀三笠桟橋発→レンガトンネル&軍事遺構→ガイドツアー→島BBQ→帰京
【他ラピュタ風スポット】
熊本阿蘇・雲海道、長崎軍艦島など:最寄交通+探検+絶景撮影+地元グルメ
アクセスは公式サイトで事前確認がおすすめ。友ヶ島汽船・猿島フェリーとも季節運航なので計画的な旅が吉。
まとめ|ラピュタ聖地で体感する冒険と癒し
- 映画「天空の城ラピュタ」そのものの世界観を日本で体感できる島旅
- 友ヶ島は苔むした砲台跡、灯台、森の絶景でジブリファン聖地
- 猿島は軍事要塞とレンガ遺構、インスタ映えスポット満載
- 全国各地にも“ラピュタ風”遺構や絶景スポット多数
- 廃墟探検、フォトジェニック、アウトドア、歴史ロマンまで全部盛りの大人旅
- 季節やイベントによって表情が変わる“聖地巡礼”の旅
- 行けば分かる、あなただけの冒険と癒しがここに
猿島や友ヶ島で体感する“ラピュタ”の世界は、苔むしたレンガや緑に埋もれたトンネル、静寂の森など、まるで映画のワンシーンのような絶景に出会える特別な冒険です。都心や関西からアクセスも良く、廃墟探検や歴史ロマン、癒しの休日を現実で味わえる“聖地巡礼”の島旅。究極の非日常をぜひ自身で体験してください。