「息をのむほど美しい、花の景色を見てみたい」
「自分の足で歩きながら、大自然の絶景を心ゆくまで満喫したい」
そんな、本物の自然を愛するあなたの夢を叶えてくれる場所が、日本の最北端に浮かんでいます。その名は、北海道・礼文島(れぶんとう)。
緯度が高く、厳しい気候であるため、標高0m地帯から300種類以上もの高山植物が咲き誇る、奇跡のような島。その可憐な花々と、どこまでも続く青い海と空が織りなす風景から、人々は敬意を込めてこの島を「花の浮島」と呼びます。
この記事を読めば、こんなことが分かります!
あなたの礼文島への旅が、最高の思い出になるための、すべての情報がここにあります。
- なぜ礼文島が「花の浮島」と呼ばれるのか?3つの魅力
- 最重要!花のベストシーズンと、安全に楽しむための服装・持ち物
- 初心者でも安心!体力レベル別に選べるトレッキングコース徹底解説
- 花と絶景を巡る!2泊3日王道モデルコース
- アクセス、島内交通、予算まで。旅の不安を解消するお役立ちQ&A
さあ、可憐な花々があなたを待つ、天空の楽園への旅支度を始めましょう。
※ご注意※
この記事に掲載している料金や交通機関の時刻などの情報は、2025年8月時点のものです。訪問される前には、必ずご自身で各施設の公式サイトや交通機関の最新情報をご確認ください。
Chapter 1:なぜ礼文島は「花の浮島」と呼ばれるのか?3つの魅力
日本最北の離島、礼文島。その唯一無二の魅力は、訪れる人々の心を捉えて離しません。
- 🌸 ① 標高0mから咲き誇る、奇跡の高山植物
通常は標高2,000m級の山でしか見られないような可憐な高山植物が、海辺のすぐそばから咲き誇ります。礼文島だけに咲く固有種「レブンアツモリソウ」をはじめ、島全体がまるでお花畑のよう。この奇跡の光景こそが、この島が「花の浮島」と呼ばれる所以です。 - 🚶 ② 海と花畑が織りなす、どこまでも続く絶景トレイル
島の西海岸を中心に、海岸線に沿って整備された多彩なトレッキングコース。緩やかな丘を登れば、眼下には紺碧の日本海、そして足元には色とりどりの花々が咲き乱れる…そんな贅沢な景色の中を歩くことができます。 - 😋 ③ 島の恵み、濃厚なウニとホッケ
冷たい海で育った礼文島の海の幸は、まさに絶品。特に、高級昆布を食べて育ったウニの味は、濃厚でクリーミー。ここでしか味わえない「生ウニ丼」は、旅の最高の思い出になること間違いなし。脂ののったホッケも名物です。
Chapter 2:【最重要】花のベストシーズンと服装・持ち物ガイド
礼文島の旅は、この章を読んでから計画するのが鉄則です。最高のシーズンに、万全の準備で臨みましょう。
花のベストシーズンはいつ?
花のピークは6月から8月上旬です。特に、固有種レブンアツモリソウが見たいなら5月下旬~6月中旬、様々な花が一斉に咲き誇る最も華やかな時期を狙うなら6月下旬~7月がおすすめです。
- 5月下旬~6月:レブンアツモリソウ、レブンコザクラ、エゾノハクサンイチゲ
- 7月:レブンウスユキソウ、イブキジャコウソウ、チシマフウロ
- 8月:リシリブシ、ツリガネニンジン、レブンソウ
服装と持ち物チェックリスト
夏でも平均気温は20℃前後。海からの風も強いため、しっかりとした準備が必要です。
- ✅ 服装:速乾性の長袖・長ズボンが基本。体温調節しやすいよう、フリースなどの防寒着と、風を通さないウィンドブレーカーを重ね着するのがおすすめです。
- ✅ 靴:必ず履きなれた防水性のトレッキングシューズを。
- ✅ 持ち物:レインウェア上下(必須!)、帽子、サングラス、日焼け止め、リュックサック、飲み物、行動食(飴やチョコレート)、熊鈴、携帯トイレ。
Chapter 3:【レベル別】礼文島トレッキングコース徹底解説

ご自身の体力に合わせて、無理なく楽しめるコースを選びましょう。
【初心者向け】桃岩展望台コース
礼文島で最も花の種類が多いと言われる人気No.1コース。約4時間、なだらかな丘陵地帯を歩きながら、常に美しい花々と海を眺めることができます。まさに「花の浮島」を象徴する風景が広がります。
【中級者向け】岬めぐりコース
島の最北端「スコトン岬」から、ゴロタ岬、澄海岬を巡る絶景ルート。断崖絶壁の海岸線と、利尻富士を望むダイナミックな景観が魅力です。約5時間のコースですが、達成感は格別です。
【上級者向け】8時間コース
島の西海岸をほぼ縦断する、健脚な登山経験者向けのロングトレイル。手つかずの自然の中をひたすら歩き、礼文島の真の姿に触れることができます。挑戦するには、しっかりとした計画と準備が必要です。
Chapter 4:【2泊3日モデルコース】花と絶景を巡る王道プラン
初めて礼文島を訪れる方に最適な、島の魅力を満喫できる2泊3日のモデルコースです。
【1日目:到着&南部の絶景】
- ✈️ 午前 | 稚内空港到着 → 空港からバスで稚内港フェリーターミナルへ。
- 🚢 13:00 | 稚内港出発 → フェリーで約2時間、礼文島・香深(かふか)港へ。
- 🚗 15:00 | レンタカーをピックアップ&宿にチェックイン → 港周辺で予約したレンタカーを受け取り、宿へ。
- 🌸 16:00 | 桃岩展望台へ → まずは足慣らし。夕日に染まる花々と海を眺める。
- 🍴 19:00 | 宿で海の幸ディナー → 新鮮なウニやホッケなど、島の恵みを堪能。
【2日目:島の最北端トレッキング】
- 🚗 9:00 | 岬めぐりコースへ → 車で北部のスコトン岬へ移動。トレッキングスタート!
- 🚶 9:30〜15:00 | 絶景トレイルを満喫 → 澄海岬までの約13kmを、休憩を挟みながらゆっくり歩く。途中、江戸屋山道からの眺めは必見。
- 🍴 15:30 | 遅めのランチ → 香深港周辺の食堂で、名物の生ウニ丼に舌鼓。
- ♨️ 17:00 | 温泉でリフレッシュ → 島の温泉施設「うすゆきの湯」で、トレッキングの疲れを癒す。
【3日目:映画の舞台と出発】
- 🏫 9:30 | 北のカナリアパーク → 映画『北のカナリアたち』のロケ地。美しい木造校舎と、利尻富士を望む景色が広がります。
- 🎁 11:00 | お土産探し → 港周辺で、昆布や海産物、オリジナルグッズなどを購入。
- 🚢 13:00 | 礼文島を出発 → たくさんの花の思い出を胸に、稚内港へ。
Chapter 5:旅の準備とQ&A – 礼文島旅行の不安を解消!
最後に、旅の計画に役立つ実践的な情報をQ&A形式でまとめました。
Q. 礼文島へのアクセス方法は?
A. まず、飛行機やJRで北海道の「稚内(わっかない)」を目指します。稚内港フェリーターミナルから、ハートランドフェリーに乗船し、約2時間で礼文島の香深港に到着します。
Q. 島内での移動手段は?
A. トレッキングコースの登山口への移動などを考えると、レンタカーが最も自由度が高く便利です。ただし台数が少ないため、ハイシーズンは早めの予約が必須。免許がない場合は、主要スポットを巡る定期観光バスの利用がおすすめです。
Q. 利尻島とどっちに行くか迷います…。
A. 【礼文島】は、なだらかな丘陵を歩きながら**「花の鑑賞」**と**「海岸線の景色」**を楽しむのがメイン。【利尻島】は、日本百名山「利尻山」への本格的な**「登山」**がメインです。花とトレッキングが好きなら礼文島、登山に挑戦したいなら利尻島を選ぶと良いでしょう。3泊4日以上の日程が組めるなら、両方の島を巡るのも最高のプランです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
厳しい自然環境の中、懸命に咲き誇る可憐な高山植物たち。その姿は、私たちに生命の力強さと美しさを教えてくれます。
日常の喧騒から離れ、ただひたすらに花と、海と、自分と向き合う。そんな静かで豊かな時間が、礼文島には流れています。
次の夏は、日本で最も美しい花の楽園へ、心洗われる旅に出かけてみませんか?