那覇から飛行機で約35分。沖縄本島の西に位置する久米島は、古くから琉球列島で最も美しい島「球美(くみ)の島」と称えられてきました。派手なリゾート地とは一線を画す、落ち着いた情緒と圧倒的な自然の豊かさがこの島の持ち味です。
2月・3月の久米島は、一足早い春の訪れとともに、生命の神秘に触れられる特別なシーズン。繁殖のために帰ってきたザトウクジラ、日本一の車エビ、そして海洋深層水の癒やし。今回は、大人の心と体を解きほぐす、久米島完全ガイドをお届けします。
本記事の内容は2026年2月現在の情報に基づいています。バーデハウス久米島の営業状況や、はての浜ツアーの催行時間は天候・季節により変動します。ご出発前に必ず公式サイトをご確認ください。
🌿 春の久米島・旅ハイライト
- 📍 奇跡の絶景:東洋一の美しさ「はての浜」に降り立つ
- 📍 冬の主役:2月・3月限定!ザトウクジラと出会う奇跡
- 📍 海洋深層水:世界唯一の「バーデハウス久米島」で究極のリラックス
- 📍 地質の名所:畳石やミーフガーに見る、地球の造形美
- 📍 島グルメ:初摘みアーサ、車エビ、そして久米島みそそば
1. 東洋一の美しさ。「はての浜」という楽園へ

久米島の象徴といえば、沖合に浮かぶ砂浜だけの無人島「はての浜」です。全長約7kmにわたる真っ白な砂州が、エメラルドグリーンの海にぽっかりと浮かぶ姿は「東洋一の美しさ」と評されます。
- 春のメリット: 夏は遮るものがない直射日光が過酷ですが、2月・3月は日差しが柔らかく、砂浜をゆっくり散策するのに最適です。
- アーシング体験: 裸足で砂浜を歩き、大地のエネルギーを感じる「アーシング」。この時期の砂はひんやりと心地よく、デトックス効果も抜群です。
2. ザトウクジラが奏でる生命の物語
2月・3月はホエールウォッチングの最盛期。北の海から繁殖と子育てのためにやってくるザトウクジラたちが、久米島の近海でそのダイナミックな姿を見せてくれます。
クジラが豪快にジャンプする「ブリーチング」や、尾びれで海面を叩く「テールスラップ」など、野生の生命力に圧倒されるはず。久米島のウォッチング船は少人数制が多く、ガイドさんの丁寧な解説とともに、クジラとの濃密な時間を過ごせるのが魅力です。
3. 海洋深層水の癒やし。「バーデハウス久米島」

久米島は海洋深層水の利用で世界をリードしています。その恩恵を直接体験できるのが「バーデハウス久米島」です。
水深612mから汲み上げられた深層水100%のプールは、ミネラルが豊富で肌に優しく、水圧を利用したマッサージが凝り固まった体を解きほぐしてくれます。2月・3月の夜、海風を感じながらの屋外ジャグジーは、まさに究極のリラックススポットです。
4. 地球が描いた造形美。久米島の「奇跡の岩場」を巡る
久米島は「地質の宝庫」でもあります。何千万年という歳月をかけて自然が作り出した彫刻のような名所は、訪れる人に圧倒的な大地のパワーを感じさせてくれます。2月・3月の澄んだ空気は、岩肌の質感さえも鮮明に映し出します。
① 奥武島の畳石(おうじまのたたみいし)

バーデハウス久米島のすぐ目の前に広がる、亀の甲羅のような形をした奇岩群。これは約1,200万年前の火山活動で流れ出た溶岩が冷えて固まる際、規則正しい割れ目(柱状節理)となったものです。
波の浸食によって平らになった岩場がどこまでも続く光景は、まさに自然の幾何学アート。干潮時に現れるその姿は圧巻で、家族で岩の間を歩きながら磯の生き物を探すのにもぴったりの場所です。
② ミーフガー(女岩)

島の北側にそびえ立つ、真ん中にぽっかりと大きな穴が開いた巨大な奇岩です。古くから「子宝のパワースポット」として信仰されており、この岩に向かって手を合わせると子宝に恵まれるという言い伝えがあります。
2月・3月、冬の波が激しく岩に打ちつける様子は勇壮で、自然の力強さを肌で感じることができます。穴の向こう側に広がる東シナ海の青さは、言葉を失うほどの美しさです。
③ 比屋定(ひやじょう)バンタ

「バンタ」とは沖縄の言葉で「崖」を意味します。標高約200mの断崖から見下ろす景色は、久米島屈指の絶景ポイント。
ここからは「はての浜」が龍のように海に横たわる姿を眼下に一望でき、晴れた日には遠く粟国島(あぐにじま)や渡名喜島(となきじま)まで見渡せます。春の柔らかな光に照らされたサンゴ礁のグラデーションは、まさに「球美の島」の真骨頂です。
5. 舌で感じる久米島の春

- 車エビ: 生産量日本一を誇る久米島の車エビ。刺身で甘みを、塩焼きで香ばしさを味わってください。
- 久米島みそそば: 島の伝統的な「久米島みそ」を使った沖縄そば。たっぷりのもやしとともに、体の芯から温まります。
- 初摘みアーサ: 2月・3月はアーサ(アオサ)の収穫時期。磯の香り豊かなアーサの天ぷらは、この時期だけの絶品です。
6. 1泊2日「癒やしの球美」モデルコース
【Day 1:クジラと深層水に癒やされる】
- 午前:久米島空港着。レンタカーで出発。
- 13:00 ホエールウォッチング。感動のクジラ体験。
- 16:00 バーデハウス久米島。海洋深層水プールでリフレッシュ。
- 19:00 島内の居酒屋で車エビと泡盛「久米仙」を堪能。
【Day 2:白砂の楽園と歴史散策】
- 09:00 はての浜ツアー。白砂の上で静かな時間を過ごす。
- 12:00 味噌もやしそばのランチ。
- 14:00 奥武島の畳石へ。幾何学模様の岩場を散歩。
- 16:00 空港で久米島みそや車エビせんべいをお土産に。
【あとがき】
久米島を訪れると、時間がゆっくり流れていることに気づかされます。2月・3月のクジラたちが奏でる潮吹き(ブロウ)の音を聴きながら、海洋深層水の温泉に浸かる…。これほど贅沢な養生が他にあるでしょうか。忙しい日常を一度リセットしたい、そんなあなたにこそ、今の久米島を訪れてほしいです。

