【広島県】ウサギの楽園!歴史と自然が交差する場所、大久野島の旅

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こんにちは、ShimaSuki編集部です。約1,000羽を越えるのさぎが棲息する島が、広島県にあることを知っていますか?

広島県竹原市に位置する大久野島(おおくのしま)は、観光地として近年注目を集めています。この小さな島は、豊かな自然とウサギたちが住む「ウサギ島」として知られる一方、戦時中には毒ガス製造の秘密基地として暗い歴史を持つ場所でもあります。大久野島は、こうした自然の癒しと歴史の重さが見事に交差する不思議な場所です。今回は、この島の魅力や歴史、そして観光スポットをご紹介していきます。

大久野島へのアクセス

大久野島へのアクセスは、広島県本土からフェリーを利用します。広島市内から車や電車で竹原市にある忠海港(ただのうみこう)へ向かい、そこから約15分のフェリーで島に渡ります。フェリーの運航は1時間に1便程度で、定期的に出航しているためアクセスは比較的便利です。

●電車利用の場合:JR山陽新幹線「三原駅」よりJR呉線で約25分「忠海駅」下車。忠海駅から忠海港までは、徒歩3分程度。

●関西方面から:山陽自動車道「本郷IC」で降りて忠海港まで約16 km。
●広島方面から:山陽自動車道「河内IC」で降りて忠海港まで約24 km。

※無料駐車場あり。(約200台)

フェリーに乗ると、瀬戸内海の穏やかな海を眺めながら旅が始まります。到着すると、すぐにウサギたちが出迎えてくれますが、まずは島の歴史や見どころを知って、深い理解を持って島を巡りましょう。

フェリー時刻表など詳しい情報は忠海港公式HPへ

日本地図から消された暗い過去。大久野島の歴史

大久野島は、戦前には地図から消された「秘密の島」として知られていました。第二次世界大戦中、日本政府はここで毒ガス兵器を製造していました。島の中心部には、かつての毒ガス工場跡や発電所の廃墟が残っており、今でもその歴史を物語っています。

毒ガス資料館

大久野島には「毒ガス資料館」があり、島の過去について学ぶことができます。ここでは、毒ガス製造の経緯や、そこで働いていた労働者たちの生活、そして戦後の島の歩みが詳しく展示されています。展示は資料や写真、映像を通じて、戦時中の出来事がどれほど過酷であったかを伝えています。

毒ガス製造は極秘に行われていたため、住民や労働者にはその危険性が知らされていませんでした。資料館を訪れることで、島が戦争にどのように関わったのか、そして現在に至るまでの変遷を学ぶことができます。

廃墟めぐり

島内にはかつての毒ガス工場や関連施設の廃墟が点在しています。これらは当時の面影を残したままで、戦争の痕跡を感じることができます。廃墟は風化していますが、静かな森の中に佇む姿は一種の神秘さも感じさせます。特に、発電所跡や弾薬庫跡などは訪れる価値があり、歴史の証人として今もなお残っています。

ウサギの楽園

戦後、大久野島は観光地として再生し、その象徴が現在の「ウサギ島」としての姿です。島には約1000匹以上の野生のウサギが生息しており、訪れる観光客を癒してくれます。ウサギたちは人懐っこく、餌を持っているとすぐに寄ってきます。

ウサギとの触れ合い

ウサギは島内のいたるところに生息しており、港周辺や歩道、公園などで簡単に出会えます。ウサギ用の餌は忠海港や島内の売店で購入することができ、餌を手にすればすぐにウサギたちが集まってくるでしょう。ウサギは人を怖がらず、子供から大人まで誰でも触れ合えるため、家族連れやカップルに特に人気です。

ウサギに餌をあげる際には、道路上であげないでください。適切な量を守り、ウサギの健康を考慮した行動が求められます。ウサギが食べられるもの以外の人間の食べ物をあげたりすることは、ウサギが体調を崩してしまうので、絶対にやめましょう。余ったエサはその場に放置せずに持ち帰るようにしてください。また、ウサギを追いかけたり無理に抱き上げたりすることは禁じられていますので、ウサギたちの生活環境を尊重することが大切です。

自然とウサギの共存

大久野島は、ウサギだけでなく自然も豊かです。四季折々の風景が楽しめ、春には桜、夏には緑豊かな木々、秋には紅葉が彩ります。島全体が自然公園のようになっており、ウサギたちはこの豊かな自然の中で自由に暮らしています。自然散策とウサギとの触れ合いが同時に楽しめるのが、大久野島の大きな魅力です。

大久野島の観光スポット

大久野島はウサギと歴史だけではありません。島全体がリゾート地としても整備されており、観光客が楽しめる施設やアクティビティも充実しています。

大久野島ビジターセンター

ビジターセンターでは、大久野島の自然や歴史に関する展示や案内が行われています。島の成り立ちやウサギの生態、また過去の毒ガス製造に関する資料も展示されています。訪問前に立ち寄ると、より深く島を理解することができるでしょう。

大久野島休暇村

大久野島には宿泊施設「休暇村」があり、1泊することで島の静けさや自然の美しさをじっくり楽しむことができます。宿泊施設では温泉も楽しめ、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。休暇村ではレンタサイクルの貸し出しも行っており、自転車で島を一周することも可能です。島の外周は約4キロメートルなので、自転車でのんびりと巡るのもおすすめです。

休暇村 大久野島 公式HPはこちら

キャンプ場

大久野島にはキャンプ場も整備されており、アウトドア好きにはぴったりの場所です。島の静かな夜に、星空の下でキャンプを楽しむのは特別な体験です。キャンプをしながらウサギたちと過ごす時間は、日常の喧騒から離れてリラックスするには最適でしょう。

おわりに

大久野島は、ウサギたちが住む自然豊かな楽園でありながら、戦時中の暗い歴史を背負った場所でもあります。その対照的な一面が、訪れる者に深い感銘を与えるのです。歴史を学び、自然と触れ合い、ウサギたちに癒される旅は、心に残る特別な体験となるでしょう。

ぜひ、次の休暇には大久野島を訪れ、その独自の魅力を堪能してみてください。

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