阪神・淡路大震災1.17から30年。旅行先で災害に遭遇した時の対応法

お役立ち情報

今から30年前の、1995年1月17日午前5時46分。最大震度7を計測した、阪神・淡路大震災が発生し、多くの大切なものを奪っていきました。

日本は地震大国です。今後も首都直下地震や、南海トラフ巨大地震などの大震災の危険性が叫ばれています。そんな中、私たちは過去に学び、少しでも尊い命が奪われぬように、守る行動をとっていかなければなりません。

自然災害はいつ起こるのか、誰にも予測ができません。いつもの日常生活の中で起きるのか、旅先、出張中に遭遇するのか。けれど、どこにいようとも、とるべき行動は同じです。旅先や出張先では、慣れない土地により一層不安を感じるでしょう。けれど、きちんと事前準備を行い、起こった時のことも頭の片隅で想定しておけば、落ち着いた行動がとれると思います。適切な準備と行動が自身の安全を確保する鍵となります。

以下に、旅行前、旅行中、そして災害発生時の対応について詳しく説明します。

旅行前の準備

  1. 旅行先の災害リスクの確認: 訪問先の地域が地震、台風、津波などの自然災害のリスクが高いかどうかを事前に調査しましょう。自治体のハザードマップや過去の災害情報を参考に、リスクの高いエリアや避難場所を把握しておくことが重要です。
  2. 緊急連絡先の準備: 現地の緊急連絡先や大使館の連絡先をメモしておきましょう。また、家族や友人にも旅行計画を共有し、緊急時の連絡手段を確認しておくと安心です。
  3. 防災グッズの携帯: いざという時の為に、防災ポーチに必要なものを入れておくと安心です。

ポーチの中に準備しておくとよい持ち物リスト
☐モバイルバッテリーやUSB機器。(※モバイルバッテリーは常にフル充電しておきましょう)
☐非常食(バータイプの栄養補助食品や、飴などの糖分を摂取できるものなどがおすすめ)
☐45Lのごみ袋数枚(リュックサックに数枚重ねたゴミ袋を入れると、簡易の貯水タンクにすることができます)
☐エマージェンシーシート(雨風を防ぎ、冬の季節などは防寒対策にもなり、体温低下を防ぐことができます)
☐常備薬10日分ほど(いつも飲んでいる薬は多めにもっていくようにしましょう)
☐お薬手帳(アプリ管理の方もいざという時に携帯が使えないこともあるので、紙タイプの手帳を持っておくと安心です)
☐生理用品や衛生用品

身につけておくとよいもの
☐防災笛
☐ソーラーライト
☐小型のナイフやハサミがついたマルチツール(飛行機の中に工具類は機内持ち込みできません。必ず事前に預けるようにしましょう)
☐方位磁石
カラビナなどにこれらをまとめて持ち歩くことがおすすめです。

旅行中の注意点

  1. 宿泊先の避難経路の確認: 到着後、宿泊施設の非常口や避難経路を確認しましょう。非常時に迅速に避難できるよう、避難ルートを頭に入れておくことが大切です。
  2. 現地の防災情報の入手: 現地の天気予報や災害情報を定期的にチェックしましょう。自治体の防災メールや防災アプリを活用して、最新情報を入手することが推奨されます。
  3. 避難場所の確認: 周辺の避難場所や避難経路を事前に確認しておきましょう。特に海岸近くに滞在する場合は、津波避難場所や高台の位置を把握しておくことが重要です。

災害発生時の対応

  1. 地震の場合: 揺れを感じたら、まず身の安全を確保します。屋内ではテーブルや机の下に身を隠し、頭を守りましょう。揺れが収まったら、落ち着いて避難経路を通じて安全な場所へ移動します。
  2. 津波の場合: 強い揺れや長時間の揺れを感じた場合、津波の可能性があります。海岸付近にいる場合は、直ちに高台や指定された避難場所へ避難しましょう。
  3. 台風・豪雨の場合: 天候が悪化した場合は、外出を控え、宿泊先で待機することが安全です。避難情報が発令された場合は、指示に従い安全な場所へ避難してください。

その他の注意点

  • 情報収集: 災害時は、正確な情報を入手することが重要です。テレビ、ラジオ、インターネットなどを活用して最新の情報を収集しましょう。
  • 冷静な判断: パニックにならず、冷静に状況を判断し、適切な行動を心がけましょう。周囲の人々と協力し合うことも大切です。
  • 現金の携帯: 災害時には電子決済が利用できなくなる可能性があるため、現金を多めに持っておくと安心です。

旅行中に自然災害に遭遇する可能性は低くありません。しかし、事前の準備と適切な対応を心がけることで、自身の安全を確保し、被害を最小限に抑えることができます。安全で楽しい旅行を楽しむためにも、これらのポイントを参考にしてください。

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