【⚠️ご注意】
※本記事に記載されている情報は、2026年4月執筆時点の情報です。
ご訪問の際は、必ず各公式サイトにて運行情報や営業時間など、最新の情報をご確認ください。
深呼吸、青の楽園。初夏の式根島で
「何もしない贅沢」を綴る大人旅
東京・竹芝桟橋から高速ジェット船で約3時間。
そこには、日常のノイズをすべてかき消してくれるような「青の楽園」が待っています。
伊豆諸島の中でもひときわコンパクトで、穏やかな時間が流れる式根島。
1年の中でもとくに美しいと言われる「5月・6月の初夏」
真夏の刺すような日差しが来る前の、柔らかい光。
湿度が低く、肌を撫でる風がさらりと心地よいこの時期は、
まさに大人が「のんびり」過ごすためのベストシーズンなのです。
今回は、アクティブに予定を詰め込むのではなく、絶景に癒やされ、温泉に身を委ね、島の恵みをゆっくりと味わう。
そんな、心のリセットを目的とした「式根島バイブル」をお届けします。
1. 【絶景スポット】空と海が溶け合う場所。神引展望台で過ごす余白
式根島に来て、まず最初に訪れてほしいのが「神引(かんびき)展望台」です。「新東京百景」や「日本の展望百選」にも選ばれたこの場所は、島の北西部に位置する最高地点の一つ。

展望台へと続く階段を上りきった瞬間、視界に飛び込んでくるのは、加工なしでも信じられないほど鮮やかな「式根島ブルー」の海。初夏の澄んだ空気の中では、隣の新島はもちろん、遠く富士山や伊豆半島の山並みまでが、手の届きそうなほどくっきりと見渡せます。
「ここでは、時計を見る必要はありません。ただ岩場に腰を下ろし、波が白いラインを描くのを眺める。5月の風が髪を揺らす音に耳を澄ませる。それだけで、心のトゲが少しずつ丸くなっていくのがわかるはずです。」
2. 【癒やしスポット】野生の鼓動を感じる。波音に包まれる秘湯巡り
式根島といえば、海岸線に湧き出すダイナミックな天然温泉です。冬の温泉も格別ですが、気温が安定する初夏は、水着のまま移動しても体が冷えにくく、露天風呂巡りには最適なシーズンです。
♨️地鉈温泉:地球の割れ目にある秘湯
岩山を鉈(なた)で割ったような険しい V字谷の底に湧く「地鉈(じなた)温泉」。赤褐色の湯が岩場の至る所から湧き出しており、潮の満ち引きによって温度が変わる、まさに大自然の産物です。5月の柔らかな日差しを浴びながら、力強い大地のエネルギーを感じるひとときは、究極のデトックス体験となるでしょう。
♨️足付温泉・雅湯:初心者でも安心の癒やしスポット
「地鉈は少しハードルが高い……」という方には、「雅湯(みやびのゆ)」がおすすめ。こちらは綺麗に整備された露天風呂で、隣接する「足付(あしつき)温泉」の源泉を引いています。
24時間いつでも無料で入れるこの場所で、初夏の星空を見上げながら、あるいは錦江湾を赤く染める夕景を眺めながらの入浴は、大人旅のハイライトにふさわしい贅沢です。
3. 【グルメ】艶やかな島寿司と、新芽の明日葉
のんびり旅の楽しみは、やはり「食」にあります。式根島の初夏を象徴する味覚をいくつかご紹介しましょう。
🍣 艶やかな「島寿司」
旬の魚を特製の醤油タレに漬け込み、カラシでいただく式根島伝統の味。初夏の脂がのった白身魚は、噛むほどに旨味が広がります。テイクアウトして、ビーチの木陰で食べるのも島流の贅沢。

🌿 明日葉の天ぷら
5月・6月は明日葉の新芽が芽吹く時期。この時期の明日葉は柔らかく、独特のほろ苦さが天ぷらにすると最高に引き立ちます。冷えた地ビールや麦焼酎との相性は抜群です。
また、最近では島内にスタイリッシュなカフェも増えています。散策の合間に、明日葉のシフォンケーキや、島で焙煎されたコーヒーでひと休みするのも「大人旅」の嗜みです。
4. 【Relax】電動自転車で巡る、白い砂浜のロードムービー
式根島は外周約12km。歩くには少し広く、車ではあっという間に通り過ぎてしまうサイズです。そこで最適なのが「電動アシスト付レンタサイクル」。
5月・6月の湿気を含まない風を切りながら走る爽快感は、この時期ならではの特権です。扇状の白い砂浜が美しい「泊(とまり)海水浴場」や、大きな岩が門のようにそびえる「大浦海水浴場」。
目的地を決めすぎず、気になった道にハンドルを向ける。そんな自由な散策が、式根島ではよく似合います。
🗺️ 【日帰り】滞在5時間をフル活用。式根島ブルーを凝縮したモデルプラン
高速ジェット船の到着から出発までの限られた時間を、焦らず、かつ効率的に楽しむための黄金ルートです。
- 11:00 | 式根島(野伏港)に上陸
港に到着したら、まずは予約しておいたレンタサイクルショップの送迎車でショップへ。坂道が多い島内をスイスイ移動するために「電動アシスト付自転車」は必須アイテムです。 - 11:30 | 神引展望台で絶景に癒される
まずは島内最高の絶景ポイントへ。初夏の澄んだ空気の中、360度のパノラマビューを堪能。ここで深呼吸して、日常の喧騒をリセットしましょう。 - 12:30 | 島寿司ランチをテイクアウト
集落の商店や食堂で、名物の「島寿司」や「たたき丸」を入手。天気が良ければ、そのまま「泊海水浴場」の木陰へ移動して、海を眺めながらのピクニックランチが最高に贅沢です。 - 14:00 | 24時間入れる露天風呂「雅湯」で足浴
全身浸かる時間がない日帰り旅でも、足湯なら気軽に楽しめます。水着に着替える手間なく、波音を聞きながら天然温泉の恵みを感じて。 - 15:00 | 港近くのカフェで最後の一息
出港までの30分、港が見えるカフェで明日葉のスイーツや冷たいドリンクを。お土産の椿油や明日葉せんべいのチェックもお忘れなく。 - 15:40 | 野伏港より出港
夕方のジェット船で東京へ。船窓から遠ざかる式根島を眺めながら、心地よい疲労感と共に帰路につきます。
💡 日帰り旅を成功させるアドバイス:
式根島の温泉(地鉈温泉など)は潮の満ち引きで温度が変わります。日帰りの場合は「入れるタイミング」が限られるため、事前に潮見表を確認し、満潮・干潮の時間を把握しておくのがスマートな大人旅のコツです。
🚢 初夏の式根島・旅の準備ガイド
① 服装のレイヤリング
日中は半袖でも過ごせるほど暖かいですが、朝晩や船の上は海風で冷え込むことがあります。リネンシャツや薄手のカーディガンなど、脱ぎ着しやすい羽織りものを1枚持っておくと安心です。
② 紫外線対策
5月の紫外線は非常に強力です。特に神引展望台などの遮るものがない場所では、知らず知らずのうちに日焼けしてしまいます。日焼け止め、帽子、サングラスは必須の3点セットです。
③ GWと週末の予約
GW期間は宿や船の予約が非常に混み合います。一方、6月の平日は比較的穏やかで「貸切気分」を味わえることも。ゆったりとした大人旅を叶えるなら、あえて連休を外した日程選びが、最大のコツと言えるでしょう。
🏁 2026年、心のリセットを式根島で。
式根島にあるのは、煌びやかな観光施設ではなく、ただそこにあり続ける「青」と「緑」の対比です。
神引展望台で見上げる空。地鉈温泉で聞く波の音。一口ごとに笑顔がこぼれる島寿司。
そのすべてが、あなたの日常を少しだけ軽くしてくれるはずです。
最短距離で出会える、一生モノの景色。
この初夏、あなただけの「余白」を探しに、式根島へ上陸してみませんか?


